令和財託には、医療・介護業界の事業者様から資金繰りに関するご相談を多くいただきます。
なかでも「給与支払日が先に来るのに、診療報酬や利用料の入金がまだ届いていない」というご相談は、規模を問わず典型的なパターンです。
この記事では、実際のご相談の流れをイメージしていただきやすいよう、医療・介護業界でよくあるご相談例をもとに、どのように状況を整理し、どのように進めていくかを解説します。
なお、本記事の内容は個別の取引を保証するものではなく、あくまでご相談時の考え方を伝えることを目的としています。
そもそもの仕組みや向いているケースを先に知りたい方は、ファクタリングとは?仕組み・向いているケース・相談前に知りたい基本を解説からご覧ください。
よくあるご相談の背景
医療・介護業界の事業者様からよくいただくご相談は、次のような背景を持ちます。
- 診療報酬・利用料の請求先は継続的に決まっている
- 実際の入金は請求月の翌々月になることが多い
- 給与支払日は毎月決まっており、後ろに倒せない
- 今月は人員体制の関係で人件費がやや重くなった
- 給与支払いまでに入金が届かず、手元資金が厳しい
「利用者様への対応は続いているのに、入金だけが遅れている」という状態です。
相談時に整理された内容
ご相談時に整理されるのは、主に次のような情報です。
対象請求書
- 診療報酬・介護報酬の請求書(または利用料請求書)
- 金額:数百万円台
- 請求済み、入金予定は翌々月
支払い予定
- 今月末:従業員給与
- 今月末:施設関連費、仕入れ費用
- 翌月:外部委託費
必要金額と必要時期
- 必要時期:給与支払日まで
- 必要金額:給与+一部固定費
事業状況
- 継続して診療・介護サービスを提供
- 請求先との取引実績は数年継続
状況の見え方
上記のような整理をすると、医療・介護業界ならではの資金繰り構造が見えてきます。
- サービス提供自体は継続している
- 請求もすでに済んでいる
- 入金予定日も明確
- ただし、給与という「止めにくい支払い」が入金より先に来る
このように整理できると、「なんとなく苦しい」という感覚ではなく、「給与支払いと入金サイトのズレをどう埋めるか」という具体的な検討につながります。
相談の進み方(一般的な例)
ご相談が進む場合の一般的な流れは次のとおりです。
STEP 1:状況のヒアリング
対象請求書、必要時期、必要金額、必要理由をお伺いします。
「診療報酬の入金が翌々月で、その前に給与支払日が来る」といった内容を、時系列で整理していきます。
STEP 2:必要書類の確認
次のような書類を確認します。
- 口座3か月分
- 過去3か月分の請求書一式
- 今回対象にしたい請求書
- 本人確認書類
- 決算書一式(法人の場合)
- 給与支払いの予定がわかる資料
書類の詳細は、ファクタリング相談に必要な書類は?事前に準備しておきたい資料一覧にまとめています。
STEP 3:契約内容のご案内
契約内容、費用、進め方、対象請求書の範囲、支払条件を書面でご案内します。
このタイミングで、内容にご不明点があれば確認していただきます。
STEP 4:契約・お手続き
ご了承いただけた場合、契約を結び、必要なお手続きを進めます。
相談後にご事業者様が感じられやすいこと
このように整理して進めると、事業者様からは次のような感想をいただくことがあります。
- 「給与支払いを遅らせずに済んだ」
- 「入金までのつなぎだと理解できて、気持ちが落ち着いた」
- 「毎月このタイミングで悩む理由が構造として見えた」
単発の資金対応だけでなく、資金繰りの見え方そのものが整理される、という副次的な効果もあります。
医療・介護業界のご相談で見られやすいポイント
医療・介護業界のご相談は、次の点が見られやすくなります。
- 継続的なサービス提供の実態があるか
- 請求先との取引実績が明確か
- 過去の入金実績があるか
- 給与支払いなど固定費の規模が把握できているか
これらは、対象請求書の内容を補完し、取引の実態を確認するうえで参考になります。
医療・介護業界全体の資金繰り事情は、医療・介護業界で資金繰りがずれやすい理由とは?相談前に確認したいこと、人件費まわりの話は、医療・介護で人件費が先に出るときはどうする?資金繰りを整理する考え方もあわせてご覧ください。
「安定業界だから」と抱え込みすぎないことが大切
医療・介護業界は、外から見ると安定して見えやすい業界です。
そのため、「そのうち入金があるから大丈夫」と考えて、ご相談のタイミングが遅くなってしまうケースもあります。
ですが、給与支払いのように後ろに倒せない支払いがある場合は、入金までのタイミングを早めに整理しておくほうが、選べる進め方の幅も広がりやすくなります。
まとめ
医療・介護業界のご相談は、給与支払いという止めにくい支払いと、診療報酬・利用料の入金タイミングのズレを整理することが出発点になります。
対象請求書、必要金額、必要時期、必要理由、直近の支払い予定を整理していくと、ご相談の流れは進めやすくなります。
同じような状況で悩まれる医療・介護業界の事業者様は多く、業界特有の入金サイクルによって起こりやすい構造でもあります。
給与支払日が近づいている場合でも、まずは状況を整理してからご相談いただくのが進めやすい方法です。
※本記事に記載した事例の内容は、実際にお受けしているご相談パターンをもとに構成した一般的な例示です。個別の取引条件や結果を保証するものではありません。
次に読みたい・進みたい
この記事の内容についてご相談されたい方へ
ご自身の状況に合うかどうか、まずは無料相談でお気軽にご確認いただけます。相談のみでも可能です。
関連する記事
※ 本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の取引条件や結果を保証するものではありません。実際のご相談内容や必要書類、条件等は状況により異なります。詳細は無料相談フォームまたはお電話にてご確認ください。