ファクタリング相談を検討する方から、「審査ではどこが見られるのか」「どんな点を確認されるのか」というご質問をいただくことがあります。
「審査」というと、身構えてしまう方も少なくありません。
ただ、ファクタリング相談で確認される項目は、事業や資金繰りを正しく把握するための実務的なものが中心です。
いわゆる融資の審査とは目的も観点も違い、「今回対象になっている請求書と事業状況」を確認していく作業が中心になります。
この記事では、ファクタリング相談で確認される項目の考え方を、初めての方にもわかりやすく整理します。
そもそもの仕組みや向いているケースを先に知りたい方は、ファクタリングとは?仕組み・向いているケース・相談前に知りたい基本を解説からご覧ください。
ファクタリングの確認は「借入審査」とは考え方が違う
ファクタリング相談は、融資と違い、これから返済するお金を借りるものではありません。
すでに発行済みの請求書や売掛債権を活用する仕組みのため、確認される観点は、事業者様の信用状況というより、対象請求書と取引の実態が中心になります。
そのため、
- 借入残高が多いから相談しづらい
- 決算が赤字だから難しい
- 個人事業主だから難しい
といった心配を、最初から前提にしすぎる必要はありません。
まず確認されやすいのは今回の請求書
ファクタリング相談で最初に確認されやすいのは、今回対象にしたい請求書の内容です。
- どの取引先に対する請求書か
- 金額はいくらか
- 発行日はいつか
- 入金予定日はいつか
- 請求内容は何か
対象請求書の内容が明確であるほど、その後の確認もスムーズになります。
取引の実態も確認されやすい
次に確認されやすいのは、その請求書に紐づく取引の実態です。
- 継続して取引がある取引先か
- 過去にも同じような請求書があるか
- 発注書や契約書、やり取りが残っているか
- 実際に業務が実施されているか
この部分は、請求書だけでは判断しづらい取引の背景を補完するために確認されることがあります。
入金の流れも確認される
売掛金がどのように入金されているかも、確認されることが多いポイントです。
具体的には、次のような点が見られやすくなります。
- 過去の同取引先からの入金実績があるか
- 入金サイトはどれくらいか
- 口座の入出金にどのような動きがあるか
- 入金予定日と支払予定日のズレはどれくらいか
このため、口座3か月分の入出金履歴が確認されやすくなります。
書類の詳細は、ファクタリング相談に必要な書類は?事前に準備しておきたい資料一覧にまとめています。
事業全体の状況も確認されることがある
対象請求書と取引実態に加えて、事業全体の状況も確認されることがあります。
法人であれば、直近の決算書一式や、貸借対照表、損益計算書などが参考にされることがあります。
個人事業主であれば、直近の確定申告書一式(青色申告決算書、収支内訳書など)が参考にされます。
これらは、現在の事業状況や売上の流れを把握するために確認されるものです。
過去のファクタリング利用も確認される
過去にファクタリング利用がある場合は、その内容も整理して伝えたほうが話が進みやすくなります。
- 利用したファクタリング会社名
- 利用金額
- 利用時期
- 契約書類の有無
過去利用があること自体を心配する必要はありませんが、隠すよりも整理して伝えるほうがスムーズです。
見られる項目より「整理できているか」のほうが大きい
初めての方は、「どこまで見られるのか」を気にしがちですが、実務的には、確認項目そのものよりも、事業者様側で状況が整理できているかどうかが大きく影響します。
たとえば、
- 今回対象にしたい請求書
- 入金予定日
- 今回必要な金額
- いつまでに必要か
- なぜ必要か
- おおよその月商
- 過去の利用履歴の有無
このあたりが整理できていると、確認項目にスムーズに答えられ、相談の精度も上がります。
「不利になりそう」と思う点も整理して伝えるほうがよい
事業者様の中には、次のような理由で相談を遅らせてしまう方がいます。
- 決算が赤字だから相談しづらい
- 借入残高が多いから相談しづらい
- 過去利用が多いから話しづらい
- 資料が完璧にそろっていない
しかし、隠したまま進めるほうが、あとで話がずれてしまい相談しづらくなります。
先に整理して伝えたほうが、状況に応じた話につながりやすくなります。
相談前に整理しておきたい7項目
確認項目に不安がある方も、次の7項目を整理しておけば、多くのケースで相談の入口は作れます。
- 今回対象にしたい請求書(取引先、金額、発行日、入金予定日)
- 今回必要な金額
- いつまでに必要か
- なぜ必要か
- おおよその月商
- 過去のファクタリング利用の有無
- 用意できる資料の範囲
書類が全部そろっていなくても、この7項目が言語化できていれば、相談は進めやすくなります。
まとめ
ファクタリング相談で確認される項目は、事業者様の信用状況というより、今回対象になっている請求書と取引実態を把握するためのものが中心です。
融資の審査とは目的が違うため、借入残高や決算の状況だけで最初から相談を諦める必要はありません。
大切なのは、確認項目の数を心配しすぎることではなく、今回の請求書、入金予定日、必要金額、必要時期、必要理由、事業状況、過去利用の有無を整理しておくことです。
そこがまとまっていれば、相談の入口はかなり作りやすくなります。
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